2016/01/19

ハウスのシチュー / 帰ってきた日々ごはん1

積読の山が崩れて、何冊か本が飛び出した。
いちばん遠くまで飛んだのが『帰ってきた日々ごはん1』だったので、
というのも妙な理由だけど、次に読む本に決めた。

最初のほうに「ハウスのクリームシチュー」の日があった。
ちょうどその次の日はシチューにしようと思っていて、最近は自分でルーから作るのだけど
これもまた縁というわけで数年ぶりにハウスのシチュー(一番オーソドックスなタイプ)を買った。
パッケージを見るのも久しぶりで、かなり変わっている気がする。
しかも小さい箱しかない。
(アレルギーを考慮したものや、コーン入りなんかはあったかも)
とにかく、なじみがあるものよりずいぶん小さい箱入りの顆粒シチューの素で作ってみると、
あれ、こんなにおいしかったっけ? というくらい、おいしくなっている。
顆粒だから調整もしやすい。
なんとかおばさんとか北海道なんとかに押されつつも、昭和から残っているわけだ...

『日々ごはん』を読んでいると、高山さんがこういう既製品やスーパーのお惣菜を
ときどき買って献立に取り入れていることがわかる。
そして、それを読むたび、エッセイストの吉本由美さんの
「こだわりが人を傷つけることもある」という言葉を思い出す。
高山さんのスーパーのコロッケやお寿司は、もちろん人を傷つけない。
たまに苦手と感じることがあっても『日々ごはん』を読み続ける理由のひとつかもしれない。

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2015/12/31

今年の10冊 2015年編

まる1年ぶりに更新です、と(開き直って)書こうと思ったら5月に書いていましたね。
かえって余計だったような...

では、年末恒例の今年の10冊です。

* * *

『小川洋子の陶酔短篇箱』で「逢びき」を読んで以来、気になっていた木山捷平
(なんなんだこれは、というおもしろさだったので)、
今年『新編 日本の旅あちこち』が出てすぐ読み、
電子書籍で『鳴るは風鈴 木山捷平ユーモア小説選』も。
優しくてとぼけたおじさんの話を聞いているよう。
まるで私が好きになるタイミングを待っていたかのように(!?)
もうすぐ新しい本がなんと3冊も出るとのこと。

新編 日本の旅あちこち (講談社文芸文庫) 鳴るは風鈴 木山捷平ユーモア小説選 (講談社文芸文庫)


あちこちで評判を目にしていた『珈琲とエクレアと詩人 スケッチ・北村太郎』(タイトルも素敵すぎる!)
同じ屋根の下で生活したこともある近しい友人でありながらも
詩人とそのパートナーの女性や女性の別のパートナー、友人たちを
冷静に「観察」したといってもいい淡々とした文章。
ですが、その淡々とした文章になんとも引き付けられる力があり、
幸せな話とはいいがたいのに気持ちがあたたまるような、不思議なエッセイでした。
そして、さらに不思議なことに、すぐ後に読んだコロナ・ブックスの『作家の珈琲』に
まさにこの詩人、北村太郎とコーヒーのエピソードが。

珈琲とエクレアと詩人 スケッチ・北村太郎 作家の珈琲 (コロナ・ブックス)

余談ですが、北村太郎とパートナーの女性が主人公のドラマをWOWOWが放送予定で
『珈琲と~』の世界が映像に、とわくわくしたのに、メインビジュアルがメロドラマっぽくて...
少なくともあの本の二人は、まったくこんなイメージじゃない...


私はわりに「かわいい」ものが好きで、でもその基準はけっこう厳しいと自認しております。
今年は本も「かわいい」で選んだものも多く、中でもかわいさ満点なのが
『ファイン/キュート 素敵かわいい作品選』。
甘あまではなくて、きりっとしたところがある。ファインでキュートな作品ばかり。
私が昨年の5冊に選んだ『妻が椎茸だったころ』の表題作も入ってます。池田澄子さんの句も、ちょうキュート。

ファイン/キュート 素敵かわいい作品選 (ちくま文庫)


かわいい、の一歩先に感じるのが、ほしよりこさんの漫画。
猫村さんも「かわいいプラスなにか」がある気がします。
そしてむしろ「かわいい」から遠く離れた『逢沢りく』、今年は文芸書はあまり読まなかったけれど
これ一作で十分だったからかも。

逢沢りく(上) (文春e-book) 逢沢りく(下) (文春e-book)


今年、手にすることが激増したネコ関係の本。その中から、ハズレのない岩合さんの写真集を除いて2冊。
かくちゃんこと角田光代さんの小説は(申し訳ないけど)読まないかわりに、
食べ物エッセイとネコのトトのブログは大好き。今年はついにトトはんのエッセイが出ました。
それと、少し前に出た本ですが、NHKの俳句番組でかわいいネコのイラストと俳句を拝見して
きっとよい本に違いない、と信じて買いましたらその通りだった『ねこはい』。
南伸坊さんがネコになりきってつくった俳句です。
今年になって俳句に興味をもつようになったのは、もしかしたらこの本がきっかけだったのかも?

今日も一日きみを見てた ねこはい


最後に「翻訳」ものを。
私にとって翻訳ものは、作品の内容は質よりも訳との相性がとても重要で、
どんなに評判のいい小説でも、よさがまったくわからない...という場合が多く、
だからめったに手を出しませんし、今年も何冊か挑戦しましたが
ご覧のとおり、出てきません。
そんななか、「懐かしさ」と訳の親しみやすさでとても楽しく読めた
台湾の作家、呉明益の『歩道橋の魔術師』は貴重な1冊。
楽しいとっても、笑えるとか痛快とかではなくて、私はこの世界を知っているのではないか、
という共感があったから。
喪失感の強いエピソードが多いのに、なにも失われていないとも思える共感。
もうひとつ、日本の古典から『虫めづる姫君 堤中納言物語』。
これは「かわいい」ジャンルに入れてもよかったかも、
蜂飼耳さんの現代語訳が読みやすくて、ふつうに楽しい。ちっとも古くありません。

歩道橋の魔術師 (エクス・リブリス) 虫めづる姫君 堤中納言物語 (古典新訳文庫)

* * *

今年はほんとうに小説を読まなかった、というよりも、それなりに読んだけれど記憶に残らなかった、
というのが読書記録をチェックしたときの一番の印象でした。
その時どきは感動していたと思うのですが。
来年(といっても明日からですね)は一作一作をきちんと読みたいし、
翻訳ものにももうちょっと馴染みたいし、場所をとっているアート関係の積読の山も
そろそろ手を付けなければならないし、などなど、抱負というより課題がいっぱいです。

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2015/05/11

連休中のこと

え、連休、っていつだっけ...?
というほどもう何日もたってしまった気がしますが。


| 2年ぶりの、日本一美しい藤棚

ますます有名になってしまい、
もう一瞬でも人がいない写真を撮るのは無理、なので
2013年のこのときの写真をご覧にいただいたほうがいいかも。

今年のも、いちおう。できるだけ人が入らないように、となると難しく
なんかもういいやーと、てきとうになってしまいました。
(しかも、この日は「数日後がベスト」という状態)

01 02

03 04


| 大分県立美術館へ

4月24日にオープンしたばかりで、公式サイトもオサレでどんなところか、
と思ったら、はー! という大きさで、オサレでした。
(大きなお世話だけど、オープンしたてにしては人が少なかったような...)

これが普段の展示だったら(ちょっと趣味わるい...)というところですが
オープン記念らしく、これでもか、というくらい有名な作品がどっさり見られて、
しかも数か月間入れ替えがあるので、あと何回か行く予定。
大分らしくすばらしい竹の作品が見られたのがうれしい。

途中、立ち寄ったSAにネコがいて、
あ、ネコがいる→もう1匹いる...→いや、3匹?→5匹!?
という感じでどんどん増えて(?)、みんな美猫だから家族かも。

05 06

ネコ釣り


| 読書

何度かツイートしたので簡単に。
ほぼずっと『池澤夏樹=個人編集 日本文学全集14 南方熊楠/柳田國男/折口信夫/宮本常一』
(長い)を読んでいました。
折口信夫の「死者の書」の、蓮の糸の織物のくだり、
NHKの志村ふくみさんのドキュメンタリーに出てきたような、
というか『ちよう、はたり』というタイトルの著書もあったはず...
と、番組をいかにテキトーに見ていたのかと。
両方見て(読んで)よりよくわかりました、ということで。

あとはまったくタイプのちがう『ぶたぶた日記』というかわいらしい小説を合間に読み
なんとか息を継いでいたという感じ。
俳句の本も読んでます。


大分以外には小倉や博多(mt storeには2回)で買い物や本チェックをした程度ですが
それでも中二日くらい休まないと疲れがとれなくなってしまいました。
ちょっと片付けしようと思っていたはずなのに、むしろ増やしただけのような。

今日からやっと通常モードです。

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