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2011/11/08

(わりとテキトーな)最近読んだ本のこと

東大夢教授

「東大夢教授」遠藤秀紀

当然、面白そうだから読んでみたのですが
私には合わなかった...
内容ではなく、文体が。
たぶん、おじさんがおじさん臭く書いている文章が苦手なので。
(「南極料理人」もそうでした)
東大の先生をおじさん呼ばわりもあれですが。
本業の遺体解剖の様子とか、事務所のスタッフとのやりとりとか、
もっと面白いと思えそうなんだけどなぁ...
文体が嫌じゃない人には楽しめると思います。たぶん。

* * *

嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

「嘘みたいな本当の話 日本版ナショナル・ストーリー・プロジェクト」

こちらもちょっと微妙です。
「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」の日本版なわけですが
素人の投稿なので、やはり文体に好き嫌いが...
やっぱり、おじさんのおじさん的文章(書いているのが「おじさん」とは限らないけど)は
どんなに不思議で興味深い体験話でも、読んでいて鼻白んでしまいますもの。
そういう個人的な苦手意識を除ければ、要は表現・語り口の問題で、
私はたった2行のするめの話なんかがすごく面白いと思いました。
なんとなく日本人にはこういう企画は合わないのではないかと思っていたのですが、
そのへんは、内田樹さんと柴田元幸さんの対談で詳しく論じられていて、
実はこの対談が一番面白かったりして。
ほしよりこさんの挿画がほのぼのとして、いいです。

* * *

いつも通りの日々 (ポプラ文庫ピュアフル)

「いつも通りの日々」早川司寿乃

今年のブックオカの「激オシ文庫アワード」で
選ばれていた1冊。
ここで「激オシ」されていなければ存在すら知らないままだったでしょう。
推薦されたジュンク堂福岡店の方にお礼を申し上げたい、
とてもいい本でした。
短編ファンタジーといってしまえばそれまでですが、
解説で梨木香歩さんが指摘されているように、
主人公たちの生活がものすごくきちんとして、リアル。
(いわゆる「丁寧に暮らす」ってやつですが、それが普通なんです)
だから、椅子から人が出てきたり、クマが訪ねてきてちょっと同居したり
おじいちゃんの遺品のやかんから小人が出てきたり、といった
ありえない異質な現象がすごく鮮やかな印象です。
著者の繊細なイラストを見るだけでも、別のストーリーがまたできそうな。
ガチャガチャから怪獣がうまれる話が特にいいなと思いました。

「いつも通りの日々」特設ページ

* * *

吾輩は猫である (新潮文庫)

「吾輩は猫である」夏目漱石

これはほとんど「新潮文庫の100冊」の、
リサ・ラーソンのキーホルダーが欲しいがために
買ったようなものなのですが...
寝る前に少しずつ読んでいたので、せいぜい1日4ページくらいしか読めず、
おまけに膨大な量の脚注!
(脚注を読まないと意味がわからない言葉多数)
3か月くらいかかったのではないでしょうか。
一番意外だったのは、猫がほとんど出てこないところでしょうね...
その猫の目線での痛烈な人間批判というのは間違いないでしょうけれど
ヘンな人しか出てこなくて、しかも驚くほど現代に通じる示唆があり
(昨今の「肉食女子」と同じ意味で「肉食」が出てきたり)
ユーモアのセンスはさすがにすばらしい。
一方で、このくどくどしい文章はやはり、いまの若い人には厳しいだろうな、とも。
私はやっぱり好男子・寒月君が非常に気になったのですが
この人と富子さんの関係はいったいなんだったのだろう??
きつねならぬ猫につままれたように、ぽかんとあっさり終わってしまいました。

余談:
「装丁道場―28人がデザインする『吾輩は猫である』 」という本、
「猫」を読む前は(なにせ内容を詳しく知らないので)デザインの好き嫌いで
見てていましたが、今度は内容もわかっているので違う楽しみ方ができそう、
というわけでまた借りてみました。

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コメント

shizukaさん
メッセージありがとうございます!
「いつも通りの日々」地味ですが
かわいらしくて、幻想的なんだけど
リアルでもあって、面白い本ですよね。
shizukaさんもお好きとのことで、
すごくうれしいです ^^
ブックオカの冊子すごい気合いですよねー。
年を追うごとに立派に...
けやき通りの一箱古本市、私も行ってみたいと
毎年思っています。が、日曜だと
却って行きづらいのが悩みで...
自分が売り子になるのも夢ですね~。

投稿: なかやま | 2011/11/15 15:52

こんにちは。 ご無沙汰ですー。
この頃は もっぱら図書館派ですが(汗)
『いつも通りの日々』 猛烈に気になって
買ってきました。
思ったとおり 好きな感じ。
ブログに書いてくれて ありがとうー です。

本屋さんでブックオカのガイドマガジンも
もらってきたのですけど、
これもなかなか読み応えあっていいですね。
長く福岡暮らしなのに、ぜんぜん知らなかった。
けやき通り界隈は未だに未知の世界だし。
来年の秋までには 世界を広げて古本市とか
参戦してみたいものです。
ではでは また。

投稿: shizuka | 2011/11/15 14:27

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